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『憑き護』2/2

2018/ 10/ 18
                 

403 (13/27) ◆eQDK6O81/s:2005/09/30(金) 18:45:36 ID:6yubSqQR0 
怖くなった俺たちは、一気に校門まで逃げ出した。
全員、事もあろうに上履きだった。
それほど必死だったんだと思う。 
「あれ歯型だよ!」 
「ドクロの歯のとこ押し付けたみたいな跡!!」 
「あの人ヤバイって!」 
上履きで出たけど、誰も戻ろうとは言わず、その日はそのまま上履きで帰った。 

次の日、A先生は至って普通だった。 
おかしいままだけど昨日の事は何も知らないといった素振りだった。 
ただ、ここから学校全体への異常が始まり出し 


414 (14/27) ◆eQDK6O81/s:2005/09/30(金) 20:23:18 ID:6yubSqQR0 
OK。すまんかった。パソおかしすぎ・・・・('A`) 
続きいきます。↓ 

次の日、A先生は至って普通だった。
おかしいままだけど、昨日の事は何も知らないといった素振りだった。 
ただ、ここから学校全体への異常が始まり出した。

図書室の本が全て逆さまに並んでたり、
校庭のど真ん中に、理科室のビーカーやフラスコが大量に割れてたり、 
朝来ると、カラスやハトが必ず学校に何匹か入ってきていることも何週間か続いた。 
タチの悪いいたずらって事で、学校側は用務員に夜の見回りとかをさせていたが、 
結局犯人は見つからず、変ないたずらが続いていた。 

俺のクラスでは、「きっとA先生が犯人だ!」と話が持ちきりになっていた。 
歯型の一件以来、俺と友達が話の中心になっていた。 
そういった噂めいた話は人の好奇を引くせいか、A先生観察隊など名乗り出す連中もいた。
「学校から家まで跡をつける」とか言って。
いつも見失っていたが・・・・ 


415 (15/27) ◆eQDK6O81/s:2005/09/30(金) 20:23:48 ID:6yubSqQR0 
忘れもしない7/22日。A先生が死んだ。 
死因は変死らしいが、詳しい原因はわからない。 
家で死んでいたそうだ。
ただ、ちょこっと新聞にも載っていた。 
(母校バレるんで調べないでほしい。検索かけても出てこなかったから、大丈夫とは思うが) 
クラスの女子が、「A先生のこと書いてる」と言って、新聞の切り抜きを持ってきていた。 
小さな枠に、『小学校の教師変死』という見出しで、6~7行書かれてた。 

なぜ死んだ日を明確に覚えているかというと、その次の日(7/23)に水泳の授業があって、
Bさん、Cさん、俺と、A先生の足を見た友人が、揃いも揃って、
プールからあがると、あのA先生についてた歯型がついていた。 
足を引っ張られたとか、溝が出てきたとかはなかった。 
みんな気味悪がって俺らを避けてくれた。

余談だが、そのせいで、その日楽しみにしてた給食のチーズハンバーグが、俺と友人だけなかったのは忘れんぞ!


416 (16/27) ◆eQDK6O81/s:2005/09/30(金) 20:24:55 ID:6yubSqQR0 
俺ら自身も気味悪くて、皆で相談して担任に相談しにいった。 
担任は俺らの話を聞くなりすぐに車を出して、どっかの寺に連れてかれた。 
「どこ行くの?」とか聞いても、「後で話す」の一点張りだった。 

寺につくと、急いで本堂のような場所に連れてかれた。 
一休さんに出てくるような住職みたいな人に、「こいつらかぁ!こいつらかぁ!」と言われて、
TVでよく見る渇を入れる棒みたいなので、俺と友達が肩を叩かれた。
俺はワケもわからず、とりあえず怯えてた。 
BさんとCさんの方は、住職が一瞥して「魅入られたか・・・」とボソリと呟いた。 


417 (17/27) ◆eQDK6O81/s:2005/09/30(金) 20:25:51 ID:6yubSqQR0 
その後、俺と友人、BさんCさん、と分けられ、別々にお経を唱えられた。 
お経の種類が違ったのかもしれない。

お経が終わったあと住職の爺さんに、 
「人の噂は人の恨みになる。好奇心で近づくな。喋るな」
と教えられた。妙に心に染みた。
Bさんは残って、俺と友人とCさんだけが、担任の車に乗って学校に戻された。 

そのあと、職員室の奥にある応接室の方に連れてかれて、担任から事情を聞いた。 
(小五の頃だから、詳しいことは聞けなかったけど) 
「ここからは先生の独り言だから、ただの戯言だ。でも口外はするな」という前置きだった。 
子供の俺でも、ちょっとした緊迫感が伝わってちょっと怖かった。 


418 (18/27) ◆eQDK6O81/s:2005/09/30(金) 20:27:10 ID:6yubSqQR0 
『憑き護』って知ってる人いるかな?読み方はツキゴ。 
担任曰く、A先生はその憑き護だったらしい。 
憑き護っていうのは簡単に言うと、生きた守護霊みたいなものらしい。 
普通に生きてて、人を護ったりするけど、かと言って霊でもないらしい。 
土地守とかに近い存在らしくて、要するに、不幸を被る避雷針みたいな人なんだそうだ。 
どこかの家系に、そういうのが強く現れるのがあるらしい。
鬼門、霊道、etc…とにかく霊的なモノで、普通の人には手がつけられないような場所に、それとなく住ませるそうだ。
京都の方や奈良とかに、憑き護は多く住まされてるとも聞いた。 

担任の話に戻る。 
理由は不明だが、プールでの怪異は大昔からあって、足を捕まれたりとかは本当にあるらしい。 
それで溺れて大変な事件になったとかも、結構頻繁にあったらしい。 
困った学校側が、A先生が憑き護だったのを調べて、学校に採用したそうだ。 

そして問題の日、A先生はたぶん憑き護として、俺たち生徒の避雷針代わりに、
『プールの何か』に捕まれたみたいだ。 
その後は、実際には病院に搬送されたのではなく、俺たちにお経を唱えてくれた住職のとこに行ったそうだ。 


419 (19/27) ◆eQDK6O81/s:2005/09/30(金) 20:27:51 ID:6yubSqQR0 
その『プールの何か』がよっぽど強かったのか、A先生が耐え切れなかったのかはわからないが、
とにかくA先生は、ソレに負けたらしい。 
学校としては、憑き護によって怪異から解放されると思ったようだが、
逆に憑き護がダメになってしまったとのことだ。

はっきり覚えてないが、話を聞いた時、俺と友達、Cさんは泣いたと思う。 
A先生の足についた歯型を見た後の、学校で起きたいたずらはたぶん、
憑き護のA先生が護りきれなくなり、今までおとなしくしてた何かが暴れたせいだと、子供ながらに解釈していた。
今でもそう思う。 

最初のうちは、「A先生はヒーローみたいな存在で、俺たちを護ってくれてたんだよ」とか誰かに話そうと思ったが、
俺は今まで守ってくれてた人を、おかしな人呼ばわりしたり、いたずらの犯人に仕立てあげてたのだ。 
そう思うと心が痛くなった。
誰かに話す気はすぐに失せた。罪悪感が強く残った。忘れもしない。 


420 (20/21) ◆eQDK6O81/s:2005/09/30(金) 20:29:18 ID:6yubSqQR0 
担任もそれを俺たちにわかって欲しくて、たぶんこの話をしたんだと思う。 
学校ではA先生を採る前などは、プール開きの日にお祓い。 
何か変なことがあると夜にお祓いなど、一時しのぎを繰り返してたそうだ。 

翌日、Bさんは行方不明になった。 
正確には、家族ごといなくなったそうだ。夜逃げかな? 
「魅入られたか・・・」といった住職爺さんの言葉は、Bさんに向けての言葉だったのかもしれない。 


421 (21/21) ◆eQDK6O81/s:2005/09/30(金) 20:31:46 ID:6yubSqQR0 
その後、俺たちの中でこの話をしなくなったし、クラスでA先生の話が出ても、無視することを徹底した。 
今でもこの学校はあるし、俺が卒業するまでに溺れた人が結構いたから、
たぶん、プールの怪異もまだ続いてると思う。

以上です。長く待たせてすまんね。 
再起しまくりで疲れたんで、パソコンちょっと休ませます。 


424 :(x/x) ◆eQDK6O81/s :2005/09/30(金) 20:36:49 ID:6yubSqQR0
最後に。 
これ話したのは、もう10年以上経ってるし、 
何より、俺の中で偉大な人となってるA先生の記録を、ここに残しておきたかったからです。 

では。乙ありです 


467 (x/x) ◆eQDK6O81/s:2005/10/01(土) 07:40:52 ID:Or0NQiaP0 
おはようございます。 
パソコン長時間稼動させてたのが原因らしく、調子はよくなったようです。 
もう1台のパソコンはネットワーク不調、ノートは不明ですが動きませぬ・・・・('A`) 

『憑き護』についてですが、説明不足だったようです。 
話自体が長くなってしまったので省いたせいです。すまん。 
俺も物心ついてからそういったモノに興味を持って、色々気になって調べようと思ったのですが、
ググったり図書館で文献など探しても、出てきませんでした。 
二年ほど前に小学校の同窓会があり、当時の担任も出席していたので、 
話しにくかった事ですがもう月日が経ってたので、憑き護について聞きました。 
ただ、担任も人にちょこっと聞いただけなので、詳しくわからないそうです。 

『憑き護』
現代の通称で忌み言らしく、表に出て来ない言葉だそうです。 
今の時代では憑き護本人が、憑き護だという事実は知らないそうです。 
人によっては、親から子に継がれて知ってる人もいるのかもですが。 
大昔には、憑き護は別の名称で呼ばれており、(その名称を話すと地域が限定されてしまうので伏せます) 
厄災や飢饉などが起きた時に、生贄として扱われていたそうです。 


468 (x/x) ◆eQDK6O81/s:2005/10/01(土) 07:42:06 ID:Or0NQiaP0 
憑き護といってもピンからキリまであるらしく、 
避雷針として効果の強い人は、そのまま何もないように生活していくそうです。 
ただ、詳しくは不明ですが、お寺だか国の何かだかに、憑き護の家系は記録されてるらしく、
霊の発祥が強い場所に、何らかの理由を与えて、その近くに引っ越させたりしているらしいです。 
あと、一定期間に強く念が発生する場所には、
会社の出張とかで合わせて、期間の間だけその場に居させて念を鎮めさせる、とかも聞きました。 
(会社で意味のない出張をさせられた経験のある人は、実は憑き護かも) 

効果の弱い人の場合、家系の古い人が、自分が憑き護の家系だと知っている時には、
避雷針の立場になる前に、お寺などに連れていくそうです。
表向きには心の修行ということで、滝打ちや禅などを行わせて、
実際には、お寺にいる間に避雷針として強くするそうです。 
効果が弱くて、家系についても知らない人は、
残念ながら、A先生のようなパターンになったりすることが多いそうです。
勿論、普通に生活できたりもするようです。


470 :(x/x) ◆eQDK6O81/s :2005/10/01(土) 07:46:12 ID:Or0NQiaP0
意味不明な箇所や矛盾点もあると思いますが、俺が担任に聞いて覚えてるのは大体こんな感じです。 
ただ、何も知らない人を、勝手にそういう風に扱うのっていいのかな?って思います。 
だから表沙汰になってないのだとは思いますが。

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